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この場所の物語
石油の匂いがほんのりまじる湯に、ゆっくりとつかっている時間があるんですよね。豊富温泉は、北海道の宗谷の地で、湯治という言葉がまだふつうに使われている場所で、何日も、何週間も、湯と食事と散歩だけで過ごす人たちが、ちゃんと今もいるんです。
サロベツ原野の木道を歩くと、地面がどこまでも低く、空がどこまでも広くて、自分がずいぶん小さいなあと、すこしうれしくなります。ラムサール条約に登録されたこの湿地は、工房レティエの乳製品や豊富牛乳が生まれる酪農の大地とならんで、この町の暮らしをかたちづくっているんです。
サロベツファームのソーセージを買って、兜沼のそばで食べる、そういうふだんの一日が、ここではとても自然に組み立てられます。かつて石炭や石油を掘っていた土地が、湿原と牛と湯を軸に暮らしを編み直してきた、その手触りが、町のあちこちにまだ残っているんですよね。
北海道豊富町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 利尻礼文サロベツ
- 幌尻山
- 兜沼
- 豊富
自然公園
山
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