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この場所の物語
サロマ湖の水面は、葦の根元まで湖の色をしていて、ちょっとぼんやり眺めているだけで、陸と水の境目がわからなくなってくるんですよね。アイヌの言葉で「葦のあるところ」と呼ばれてきたこの場所は、そのまま今も葦が揺れていて、名前と土地がきちんと一致しているのがいいなあ、と思います。
浜佐呂間漁港からホタテの養殖が動いていて、道の駅サロマ湖では地元のカボチャやカキが並んでいる。漁業と畑作と酪農が、それぞれ別の顔で同じ土地に根を張っているのが、この町のふだんの暮らしの重さというか、手ごたえというか、そういうものになっているんです。PCを持って長く滞在するなら、幌岩山の登山道を歩いて汗をかいて、夕方にサロマ湖温泉で温まる、というリズムが自然に作れそうで、それがまたちょうどいいぐあいなんですよね。
冬は-30℃以下になることもある、と聞くと身構えてしまうけれど、ワッカ原生花園の砂州を歩いたり、仁頃山の六本の登山道のどれかを選んだりしていると、この土地の大きさが、すこしずつわかってくる気がします。栃木神社には、足尾鉱毒事件で被災した人たちが宇都宮の神様を分けて持ってきた歴史があって、遠くから来た人がここに根を下ろしてきた、という話がずっと続いているんだなあ、と静かに受け取ることができます。
北海道佐呂間町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 網走
- 仁頃山
- 富武士
- 浜佐呂間
自然公園
山
漁港・港