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この場所の物語
カルデラの底に、畑がある。余市岳を含む山々がぐるりと囲む盆地の中で、じゃがいもやかぼちゃが育ち、道の駅あかいがわの直売所には、その朝とれたものが並ぶんです。ベーカリーのパンと一緒に買って、どこかの道ばたで食べる、そういうちょっとした時間が、ここではふつうのことになっていく。
雪の多さは、暮らしの構造そのものを変えます。キロロスノーワールドの雪質を目当てに世界中から人が来るほどの積雪が、冬のあいだ、この盆地を別の場所に変えてしまう。それでも春になると農家の仕事がはじまって、メロンやとうもろこしが育っていく。季節ごとに村の顔がちがうのが、赤井川カルデラという地形のおもしろさなんだなあと思います。
アイヌ語で「フレ・ベッ」、赤い川、という名前を持つこの土地は、国道393号を走ってくると、山を抜けた先にひらけて、すこし、あっと思わせる地形をしています。カルデラの味覚まつりやシーニックナイトといった行事が、ふだんの農のある暮らしと地続きになっているのも、ここが観光地であると同時に、ちゃんと村であるということの、あらわれだと思うんですよね。
北海道赤井川村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 余市岳
山