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この場所の物語
天塩川が、ほんとうに静かに流れているんですよ。山と森に挟まれた谷のなかを、南から北へ、ただまっすぐに。美深という名前の由来はアイヌ語の「石の多い場所」で、その素朴な由来がこの町の手触りをよく言い当てている気がします。
道の駅びふかに立ち寄ると、アスパラやかぼちゃ、もち米といった畑作の産物が棚に並んでいて、この土地がどんなふうに食べてきたかが、ちゃんと見えてくるんですよね。びふか松山湿原は標高の高い場所にある高層湿原で、高山性植物の群落がひっそりと広がっていて、ふだんの散歩とは少しちがう時間が待っています。
廃線になった美幸線の跡を走るトロッコ王国美深は、NPOが運営していて、線路だけが残った森のなかを自分でハンドルを握って進む体験ができるんです。かつて列車が走っていた道を、いまは別のかたちで使っている、そのぐあいがなんだかいいなあと思います。林業保養センターびふか温泉に湯を借りて、長い一日をゆっくり終わらせる、そういうふだんの暮らしの輪郭が、この町にはちゃんと残っているんです。
北海道美深町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 美深
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