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この場所の物語
昆布が干されている浜の匂いを、一度かいだら忘れないんですよね。利尻富士町は、利尻山を中心に海岸沿いに集落が点在する島で、鴛泊と鬼脇というふたつの暮らしの核がある。甘露泉水が湧き、利尻昆布やウニを産する海が目の前にあって、ふだんの食卓と産業がそのままつながっているのが、この島のぐあいなんです。
利尻空港からも、稚内からのフェリーでも、島に着いた瞬間に利尻山がどんと目に入る。姫沼やオタトマリ沼をぐるりと歩けば、高山植物の群生が足元にひろがっていて、自然公園のなかで暮らすとはこういうことか、とすこし驚く。大正2年建築の旧鬼脇村役場庁舎を使った利尻島郷土資料館には、縄文のころからの記録が残っていて、ラナルド・マクドナルドが上陸した歴史まで、ひとつの建物のなかに収まっている。
豪雪地帯の冬を越し、夏には登山客を迎える、というリズムで島は動いている。利尻富士温泉に立ち寄りながら、宗谷バスで島をぐるりとまわる時間は、どこかほかの場所では手に入らない静けさがある。海と山がこれほど近くにある場所で、自分の仕事と暮らしをどう組み立てるか、それをゆっくり考えてみたくなる島だと思うんですよ。
北海道利尻富士町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 利尻礼文サロベツ
- 利尻山
- 利尻空港
- 旭浜(鬼脇)
- 雄忠志内
自然公園
山
空港
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