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北海道乙部町

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北海道 / 乙部町
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この場所の物語

白い断崖が海へ向かってざっくりと落ちていく、あの滝瀬海岸の「シラフラ」を最初に見たとき、なんだかすごいものを見てしまったなあ、という気持ちになるんです。

山林が町の大部分を占めていて、山がそのまま日本海に迫り込んでいるから、平らな土地がほとんどなくて、暮らしと海がずいぶん近い距離にある。乙部温泉のお湯に浸かりながら、そういう地形のことをぼんやり考えるのも、ここならではの時間の使い方だと思うんですよね。

江戸の中期からニシン漁で栄えてきた港町で、郷土資料館には縄文土器から漁業の歴史までがしずかに並んでいて、土地の古さをじっくり感じられます。いまはイカやウニ、ナマコが水揚げされ、食用百合根や黒千石大豆が畑で育って、海と山の両方から暮らしが成り立っているんですよ。

縁桂という樹齢五百年以上のカツラの木が森の中に立っていて、ひとりで会いに行くのもいいし、誰かと行くのもいい。そういう、特別なのにふだんの散歩の延長みたいにたどり着けるものが、この町にはちゃんとあるんです。

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漁港・港 1
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