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この場所の物語
断崖と日本海のあいだに、集落がほそく並んでいる。暑寒別岳から落ちてくる山の気配と、波の音とが、ふだんの暮らしのすぐそばにある。増毛という地名は、アイヌの言葉でカモメの多いところ、という意味だそうで、その音の古さが、この町の奥行きを静かに示してくれているんですよね。
國稀酒造の建物の前に立つと、明治のにおいがすこし残っているような気がして、ちょっと立ち止まってしまいます。旧本間家住宅や増毛小学校旧校舎のような木造の建物が、海沿いに今もふつうに建っていて、それが観光のために保存されているというより、この町のふだんの景色として続いているのがいいんですよね。
岩尾温泉あったまーるの浴室から日本海を眺めながら、ボタンエビのことを考えたり、國稀酒造の酒のことを考えたりする、そういうゆっくりした時間が、ここにはちゃんとあります。2016年に増毛駅が廃止されてから、この町へ来るには少し手間がかかるようになったけれど、その手間が、ここに来た人だけが知る静けさを、そのままにしておいてくれているのかもしれません。
北海道増毛町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 旧本間家住宅
- 旧本間家住宅
- 旧本間家住宅
- 旧本間家住宅
- 旧本間家住宅
- 暑寒別天売焼尻
- 暑寒別岳
文化財
自然公園
山