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この場所の物語
穂別博物館の展示ケースの前に立つと、カムイサウルス・ジャポニクスの骨格が、思っていたよりずっと静かにそこにいるんですよね。太平洋沿岸と夕張山地のあいだに広がるこの町は、地層ごとに別の顔を持っていて、海の記憶と山の記憶が、同じ地面の下に重なっているんだなあ、とおもう。
道の駅むかわ四季の館には、温泉も図書室も宿泊施設もまとめて入っていて、PCを開いたり、湯に入ったり、本を読んだりが、ほぼ一か所でできてしまう。鵡川ICから車でアクセスできるし、ふだんの暮らしの道具をそのまま持ち込んで、しばらく滞在するのに、ちょうどいい場所だとおもうんです。
樹海温泉の茶褐色の湯に浸かりながら、鵡川ししゃもの産地でもあるこの土地のことを、すこしずつ考えていると、化石と漁業と牧場が、ばらばらじゃなくて、ひとつの地面の上の話なんだと気づく。むかわ竜が眠っていた場所で、いまサラブレッドが育っている、というのは、ふしぎでいいなあとおもいます。
北海道むかわ町に泊まる