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この場所の物語
オンネトーの水面が、見る角度によって色を変えるんですよね。青にも緑にも、ときに乳白色にも。その湖のほとりに、世界でここだけという陸上の生きた鉱床があって、オンネトー湯の滝のそばでは今もマンガン酸化物が積み重なり続けているんです。地面そのものが、ゆっくりと育っているという感覚、これはちょっと、ふしぎでいいなあと思う。
足寄の大地は、そのほとんどが山林で覆われていて、利別川沿いの平地にテンサイや小麦、バレイショが育ち、牛たちが草を食んでいる。足寄カマンベールチーズも、そういう牧草地の延長線上にある食べものなんです。道の駅あしょろ銀河ホール21に立ち寄ると、この土地がどんなふうに暮らしを組み立てているか、すこし見えてくる。
雌阿寒温泉の硫黄の匂いや、源泉掛け流しの芽登温泉の湯は、長い時間をここで過ごす人にとっての、ふだんの道具になりえる。足寄動物化石博物館には、アショロアをはじめとする古代の生きものたちが眠っていて、この土地の地層がどれだけ長い記憶を持っているかを、静かに教えてくれるんです。広い空と深い山林の中で、人の時間と地球の時間が、ゆるく並走しているような場所なんですよね。
北海道足寄町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- オンネトー湯の滝マンガン酸化物生成地
- 大雪山
- 阿寒
- 西クマネシリ岳
- 雌阿寒岳
文化財
自然公園
山