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北海道の他の市区町村
この場所の物語
黒いニッキ飴を、口のなかでゆっくり転がしていると、この町が何を生き延びてきたかが、すこしわかる気がするんですよ。石川商店が1932年から守り続けてきた塊炭飴は、炭鉱の黒をそのまま飴にしたような、へんな誠実さがあって、いいんですよね。
空知川沿いに広がる市街地は、かつて六万近い人が行き交った通りを、いまはずいぶん静かな風が吹き抜けていて、その静けさが、ふだんの暮らしをゆっくりひろげるのにちょうどいいぐあいだったりするんです。根室本線の駅が三つある、というのも、なんだかいい。移動の選択肢が、生活の余白をつくってくれる。
ズリ山の階段を一段一段のぼっていくと、頂上から暑寒別岳と市街地が同時に見えて、炭鉱都市だった時代と、花卉栽培や観光で再生しようとしている現在が、ひとつの視野のなかに重なるんですよ。アイヌ語由来の地名や白蛇伝説が地面の下に眠っていると思うと、この土地の層の厚さに、すこしどきっとする。あかびら火まつりの炎も、きっとその層から立ちのぼっているんだろうなあ、と思いながら歩くと、赤平の空気がちょっとちがって感じられてくるんです。
北海道赤平市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 平岸
- 茂尻
- 赤平
駅