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この場所の物語
阿武隈川が盆地をゆっくり縦に割るように流れていて、そのそばに国道4号と東北本線が並走している、というのが本宮の骨格なんですよね。街道の交点として栄えた宿場町の記憶と、内陸の工業地帯として動いている現在が、ほどよくかさなっている土地です。
本宮駅は2021年に橋上駅舎になって、乗り換えや荷物のある日もすこし楽になりました。東北自動車道の本宮ICもあるから、車でも鉄道でも動ける、というのは、ふだんの暮らしをここに置くときにじわっとありがたみが出てくるぐあいです。五百川駅は無人駅で、静かな朝に一本乗り込む感じが、またちがった手触りなんです。
安達太良神社の秋季例大祭では太鼓台が町を練り歩くし、和田神社には出雲流の太々神楽が奉納される、という祭りの重なりかたが、この土地の歴史の深さをそっと教えてくれます。1914年建設の木造3階建て、本宮映画劇場が今もかたちをとどめているのも、東北ではなかなか見られないことで、ふしぎでいいなあと思います。とろろ芋や本宮烏骨鶏といった特産品を手がかりに、市場や直売所をめぐってみると、盆地の暮らしの輪郭がすこしずつ見えてくるんですよね。
福島県本宮市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 本宮
- 五百川
駅