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この場所の物語
五色沼のそれぞれの色が、なぜみんな違うのか、歩きながらずっと考えてしまうんですよね。1888年の磐梯山の噴火が、桧原湖をつくり、あの湖沼の群れをつくった、その事実を知ってから眺めると、水の青や緑がすこしちがって見えてくる。
道の駅裏磐梯に立ち寄ると、会津山塩やじゅんさいが並んでいて、これが同じ村でとれたものなのかと、ちょっとおどろくんです。村域の大部分が山林で、高原野菜やそばもここから出てきている、そういう土台の厚さが、ふだんの買い物のなかでじわりと伝わってくる。
諸橋近代美術館では、サルバドール・ダリの作品が、五色沼のすぐそばに静かに置かれていて、そのとりあわせがなんだかいいなあ、と思うんです。大塩裏磐梯温泉は源泉から山塩をつくっていて、湯と塩が同じ場所から生まれているというのは、長くいればいるほど、じわじわとうれしくなってくる話です。磐梯山ゴールドラインを走って表と裏をつないでみると、この村の高低差がからだでわかって、そこでようやく地図の意味が腑に落ちる。
福島県北塩原村に泊まる