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この場所の物語
茅葺き屋根の天山文庫に、詩人草野心平の蔵書が三千冊、ひっそりと並んでいるんですよね。阿武隈高地の東斜面に広がるこの高原の村は、総面積のほとんどが山林と原野で、木戸川の谷がその合間を静かに刻んでいる。
平伏沼のほとりで草野心平がカエルに向けたまなざしを、今も引き継ぐように、モリアオガエルがあの沼に生きている。シイタケや高冷地野菜を育てる暮らしが、避難指示の解除を経て、ふたたびこの土地に根を張りはじめているんです。
毎年七月の天山祭りに合わせてやってくる人も、もっと長くいて自炊しながら過ごす人も、この村の手触りはきっと同じところで受け取るんじゃないかなあ。静かで、でも何かが動いている、そういうぐあいの場所なんです。
福島県川内村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 平伏沼モリアオガエル繁殖地
文化財