鍋・汁
山形県 中山町
芋煮
さちとあじ · FOOD & DRINK
里芋と牛肉を醤油で煮る。河原に鍋を据えて大人数で囲む食べ方が続いている。
この場所の物語
河原に、鍋がずらりと並ぶんですよ。人が集まって、火を焚いて、大きな鍋で里芋を煮るわけです。山形では、これを芋煮会と呼んでいるんですよ。10月に入ると、週末のたびに河原から煙が上がるようになります。大きな鍋になると、直径が3メートルを超えるのだそうです。
内陸の村山や最上では、牛肉を醤油で煮るんですよ。庄内のほうへ行くと、豚肉に味噌へと変わるんですよ。同じ県のなかで味が分かれていて、どちらが本当かという話は、たいてい決着しません。置賜では豆腐と大根が入り、これはこれで理屈が通っています。
もとは最上川の舟乗りが、積荷の里芋と棒鱈を煮て食べたのが始まりだと言われます。河原でやるようになったのは明治の半ばごろからで、そんなに古い習慣ではありません。旬は9月から11月にかけてになります。ただ、家族と友人で囲む小さい鍋のほうが、たぶん本体なんじゃないかなあ。大鍋の写真ばかりが出回っていますが、あれは行事の顔です。
泊まるなら
一日では、たぶん足りない。
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