4件の予定
山形・花笠まつり
赤い花の笠を持ち、1万人が踊る。 ヤッショ、マカショ。その掛け声が、8月の山形の夜に響く。 花笠の花は、ベニバナだ。山形の特産品。かつてこの地域を豊かにした染料の花。その花を笠…
赤い花の笠を持ち、1万人が踊る。
ヤッショ、マカショ。その掛け声が、8月の山形の夜に響く。
花笠の花は、ベニバナだ。山形の特産品。かつてこの地域を豊かにした染料の花。その花を笠に飾り、3日間踊り続ける。
東北五大まつりのひとつ。青森のねぶた、秋田の竿燈、盛岡のさんさ、仙台の七夕と並ぶ。でも花笠だけが、飛び入りで踊れる。
輪の中に入ってしまえば、体が覚える。
ステップは見ているうちにわかる。
踊り方を教えてくれる人が、隣にいる。
見る祭りではなく、踊る祭りだ。
最終日の夜、踊り手たちはまだ元気だ。ヤッショ、マカショ。その声が止まない。なぜ続けられるのか、踊ってみればわかる。
山形の8月。
山形・芋煮会
9月になると、山形の川原に煙が上がる。 山形・芋煮会。里芋、牛肉、こんにゃく、ネギ。山形の醤油ベースの芋煮は、秋の始まりの食べ物だ。 山形の人たちは、9月になると川原に行く。グ…
9月になると、山形の川原に煙が上がる。
山形・芋煮会。里芋、牛肉、こんにゃく、ネギ。山形の醤油ベースの芋煮は、秋の始まりの食べ物だ。
山形の人たちは、9月になると川原に行く。グループで大鍋を囲む。そして芋煮を食べる。会社の同僚と、友人と、家族と。
これが、山形の秋の始まりの儀式だ。
山形市では、毎年9月第1日曜に「日本一の芋煮会フェスティバル」が開かれる。直径6メートルの巨大な鍋で、3万食を作る。
旅行者も参加できる。むしろ、山形の人たちと一緒に食べた方がいい。食は、体験の言語だ。
川原の煙と、秋の空と、里芋の味。
山形の9月の正解が、ここにある。
山形花笠まつり協賛花火大会
花笠の、夏。 花笠まつり。紅花をあしらった笠を手に、人びとが踊る。東北の夏を彩る祭り。その時季に、花火が上がる。 馬見ヶ崎川のほとり。蔵王のふもとに、夏の夜空がひらく。「ヤッシ…
花笠の、夏。
花笠まつり。紅花をあしらった笠を手に、人びとが踊る。東北の夏を彩る祭り。その時季に、花火が上がる。
馬見ヶ崎川のほとり。蔵王のふもとに、夏の夜空がひらく。「ヤッショ、マカショ」の掛け声が、まだ耳にのこる。
紅花のまち、山形。江戸の昔、この花が町をうるおした。
花の笠と、空の花火。山形の夏は、花でいろどられている。
山形ビエンナーレ
大学が、町をひらく。 山形・山形市。二年に一度ひらかれる芸術祭。主体は、東北芸術工科大学だ。 大学が芸術祭をつくる。だから、教育と表現が、地続きになっている。学生も、教員も、招かれ…
大学が、町をひらく。
山形・山形市。二年に一度ひらかれる芸術祭。主体は、東北芸術工科大学だ。
大学が芸術祭をつくる。だから、教育と表現が、地続きになっている。学生も、教員も、招かれた作家も、一緒になって、この祭りをつくる。
扱う分野は、幅広い。美術、工芸、デザイン、音楽、パフォーマンス、トーク。ジャンルの垣根が、低い。
会場も、大学だけではない。市内の文化施設や、町なかにも、作品が広がる。
東北は、長く、中央から遠い場所とされてきた。だが、遠いということは、独自の文化が育つということでもある。雪深い土地の、静かな思索。
この芸術祭には、東北で、東北から、表現するという意志がある。
華やかさより、思索。にぎわいより、深さ。
山形・東北を代表する芸術祭。
御殿堰の水音が、七日町商店街のそばをずっと流れているんですよ。山形城址の霞城公園を歩くと、濠の石積みがそのまま残っていて、城下町がいまの暮らしのすぐ隣にあるのを、じわっと感じます。
蔵王山の麓まで足を伸ばせば、蔵王温泉があって、熊野岳の山頂には蔵王山神社が鎮座している。市街地から山の気配まで、ひとつながりで手が届くぐあいが、この土地のおもしろいところだと思うんです。
冷たい肉そばを昼に食べて、午後は山形市郷土館の擬洋風建築を眺めて、夕方に光禅寺の遠州流庭園の前でぼんやりする、というような一日が、ふつうにつくれます。山形国際ドキュメンタリー映画祭が開かれるくらい、文化的な回路もちゃんと生きているんですよね。芋煮会のように、季節ごとに人が集まる共同の営みも、観光のためではなく、ふだんの暮らしの延長として続いていて、そこがいいなあと思います。
山形県山形市に泊まる