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この場所の物語
白崎海岸の石灰岩は、遠くから見ると白く浮き上がって見えるんですよね。万葉の時代から人に知られていた海岸が、今も県立自然公園として、ふだん着のままそこにある、というのがいいんだなあ。
興国寺のあたりを歩くと、金山寺味噌の発祥地という言葉が、ふいにリアルになります。由良町は、そういう「はじまり」をいくつも持っている場所で、門前の大岩にはジュラ紀のシダリス化石が残っていて、地面そのものが途方もなく古い。
衣奈や三尾川の漁港では、衣奈わかめの養殖が続いていて、山側にはゆら早生のミカン畑が広がっている。海と山がそれぞれの仕事をしている、という感じがして、自炊しながら長く滞在するのに、ちょうどいい密度の暮らしがここにあります。
JR紀伊由良駅から国道42号線へと続く動線は、紀伊半島をゆっくり移動する人にとって、ひとつの呼吸の合間になる。戸津井鍾乳洞や万葉公園をめぐりながら、この土地の時間の層の厚さを、すこしずつ手でたしかめていくような滞在が、ここではできるんです。
和歌山県由良町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 門前の大岩
- 紀伊由良
- 衣奈
- 三尾川
- 小引
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