2件の予定
江戸切子・カット体験
ガラスに、幾何学の光を刻む。 東京・江戸切子。下町のガラス工芸。明治時代に始まり、今も墨田区や江東区で作り続けられている。 回転する砥石に、ガラスを当てる。削れていく。光が変わ…
ガラスに、幾何学の光を刻む。
東京・江戸切子。下町のガラス工芸。明治時代に始まり、今も墨田区や江東区で作り続けられている。
回転する砥石に、ガラスを当てる。削れていく。光が変わる。模様が生まれる。
職人の手元を見ると、恐ろしくスムーズだ。でもやってみると、力の加減が難しい。強すぎると、ガラスが割れる。弱すぎると、模様にならない。
江戸切子の模様には名前がある。麻の葉、菊、矢来。それぞれに意味がある。模様を知ってから切ると、また違う。
東京の下町で生まれた工芸が、今も生きている。
スカイツリーのそばで、同じことをしている。
過去と現在が重なる場所で、ガラスを切る。
そういう体験が、下町にある。
デザインフェスタ
うまいかどうかは、問わない。つくったか、それだけ。 東京・ビッグサイト。年に二度。デザインフェスタ。アジア最大級のアートイベントだ。 出展者は、一万人を超える。絵、彫刻、アクセサリ…
うまいかどうかは、問わない。つくったか、それだけ。
東京・ビッグサイト。年に二度。デザインフェスタ。アジア最大級のアートイベントだ。
出展者は、一万人を超える。絵、彫刻、アクセサリー、服、ガラス、写真。ジャンルは、なんでもいい。プロでも、アマでも、関係ない。
審査はない。誰でも、出展できる。それが、このイベントの思想だ。表現したいなら、場所はここにある。
だから、玉石混淆。とんでもなく上手い人がいる。荒削りな人もいる。でも、みんな、自分の手でつくっている。
来場者は、作家と直接話せる。これ、どうやって作ったんですか。作家が、目を輝かせて答える。
買うのは、作品ではない。誰かの「つくりたい」という気持ちだ。
東京の二大アートイベントのひとつ。
砂町銀座の商店街を歩くと、ふだんの買い物の空気がそのままそこにあって、なんだかほっとするんですよね。隅田川と荒川に挟まれたこの低地は、江戸の木材流通から豊洲市場の食の流通まで、「ものが動く場所」としての記憶を地面の下にずっと持っていて、それが街の体温みたいになっている気がします。
清洲橋を渡りながら、東京都現代美術館へ向かう道すじには、古い信仰と新しい建築が、とくに説明もなく並んでいて、すこしふしぎでいいなあと思う。深川不動堂の線香の煙と、有明のガラス張りの施設とが、同じ路線でつながっているというのも、この土地ならではのぐあいというか、どちらかに絞りきらない感じがむしろ居心地よくて、長く滞在してみたくなるんです。
東京ビッグサイトやりんかい線の沿線には、仕事で来る人も、はじめて訪れる人も、ごちゃっと混ざっている。亀戸天神社の藤祭りや深川祭のような、江戸からつづく祭事が今も生きているそばに、ウォーターフロントの風景がある。そのどちらも「よそ行き」じゃなくて、地続きのふだん暮らしとして成り立っているところが、江東区のいちばん正直な顔だと思うんです。
東京都江東区に泊まる