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津和野・鷺舞
白鷺が、水の上を歩く。 島根・津和野。山陰の奥、小さな城下町。白壁と堀の街に、夏が来ると神事がやってくる。 白鷺に扮した舞手が、川の浅瀬に立つ。翼を広げ、水面をなぞるように動く…
白鷺が、水の上を歩く。
島根・津和野。山陰の奥、小さな城下町。白壁と堀の街に、夏が来ると神事がやってくる。
白鷺に扮した舞手が、川の浅瀬に立つ。翼を広げ、水面をなぞるように動く。音楽はない。言葉もない。動きだけがある。
鷺は、水と陸の境界に立つ鳥だ。この世とあの世の、境界でもある。だから鷺が舞う。だから神事になった。
何百年も、形を変えずに続いてきた。
やめる理由がなかったのか。
やめられなかったのか。
見ている間、そんなことを考えた。でも答えは要らない。
ユネスコの無形文化遺産に登録されている。でも現地では、そんな肩書きより先に、ただ美しいという感覚が来る。
7月の津和野。堀の鯉と、川の鷺と。
水辺の街に、水辺の神事が似合う。
殿町通りの水路を、鯉がゆっくりと泳いでいる。石州瓦の赤い屋根と白いなまこ壁がつづく通りを歩くと、江戸初期の地割がそのまま今日の道になっていることに、すこし、はっとするんですよね。亀井藩の城下町がそのまま暮らしの器として使われている、そういうぐあいの場所なんです。
高津川ではアユが漁獲され、石州和紙の製造が今もつづいていて、ふだんの産業が文化財と地続きになっているのが、津和野のおもしろいところだと思います。源氏巻を買って、川沿いをすこし歩いて、青野山を遠くに見ながらお茶を飲む、そういうちょっとした時間が、ここでは自然にできるんですよ。
鷲原八幡宮の流鏑馬神事や、祇園祭の鷺舞神事は、観光のためにあるというより、この町の年暦の一部として動いている感じで、それが見ていてうれしいんです。JR山口線の津和野駅から町の中心まで近く、山間盆地の静けさの中に日常の動線がきちんとある、そういう場所なんだなあ、と思います。
島根県津和野町に泊まる
この地に重なるもの
- 津和野町津和野
- 津和野藩主亀井家墓所 附亀井茲矩墓
- 森鴎外旧宅
- 津和野城跡
- 西周旧居
- 旧堀氏庭園
- 青野山
- 八幡宮
- 八幡宮
- 八幡宮
- 亀井氏庭園
- 岡﨑氏庭園
- 椿氏庭園
- 田中氏庭園
- 財間氏庭園
- 西中国山地
- 青野山
- 津和野
- 日原
- 東青原
- 青原
- 青野山