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この場所の物語
扇状地の上に、ほとんど段差のない低い土地がひろがっている。宇曽川と犬上川が削いで積んだ平らな地面の上に、豊郷という町はある。歩いていると、空がやけに広く見えるんですよね。
ヴォーリズが設計した豊郷小学校旧校舎群は、1937年に竣工した建物で、いまは複合施設として公開されている。石とレンガと木が混ざった廊下をぶらぶら歩くと、ふだんの暮らしと歴史がすこし近くなる感じがして、いいんですよ。近江鉄道の豊郷駅からも歩いてたどり着けるから、PC を持ち込んで半日いてもいいし、一日がかりで町のなかを散歩してもいい。
阿自岐神社の境内近くは、百済から渡ってきた阿直岐氏の邸宅跡とされていて、唯念寺は行基が731年に開いたとされている。そういう層の厚さが、看板にならずに地面の下にひそんでいる。江州音頭の発祥地のひとつでもあって、音と踊りが土地の記憶としてのこっている。小さな町なのに、掘れば掘るほど出てくるものがある。そういうぐあいの場所って、ちょっとめずらしいんですよ。
滋賀県豊郷町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 豊郷
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