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この場所の物語
野洲川が長い時間をかけて押し出した平らな土地に、守山はある。宿場町の名残をとどめる東門院の石畳を歩いたすぐあとに、隈研吾が設計した守山市立図書館の木もれびの下でコーヒーを飲める、そういうぐあいの町なんですよね。
琵琶湖に面したみさき自然公園の水辺と、水庭の上に浮かぶように建つ佐川美術館とが、同じ湖岸の記憶を別々の言葉で語っている、というのがいいなあと思う。JR守山駅の新快速に乗れば京阪神の都市部まであっという間につながるから、ふだんの買い物や仕事の足場として考えても、暮らしはそうとう組み立てやすい。
毎年、勝部神社で火祭りが行われ、小津神社では長刀祭りが国の重要無形民俗文化財として受け継がれている。守山メロンが育つ農地と、琵琶湖大橋の向こうに広がる湖の景色が、日常の視野にちゃんと入ってくる。歴史の層と湖の静けさと都市へのアクセスが、ごく自然に重なっているのが、この平らな土地のふしぎでいいなあと感じるところです。
滋賀県守山市に泊まる
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