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この場所の物語
リアス式の海岸線に、養殖タイの生けすと風力発電の羽根が並んでいる、というのがこの町のふだんの景色なんです。
玄界灘に面した東松浦半島の西側に、玄海町はある。仮屋漁港でマダイやキスが水揚げされる一方、原子力発電所の税収で財政がなりたっているという、ちょっと他にはない組み合わせで暮らしがまわっている。うにやタマネギ、ハウスイチゴ、和牛と、特産品の顔ぶれも多彩で、土と海の両方から食べものが出てくる土地なんですよね。
仮屋湾に浮かぶ三島には、玄海海上温泉パレアがあって、海の上で湯につかるという、すこしふしぎな時間を過ごせる。三島神社の秋の大祭は500年以上続く御座船の湾内巡行で、その水面の記憶がいまも毎年くりかえされているんだなあ、と思うと、日常の中に分厚い時間が重なって見えてくる。
浜野浦の棚田を国道204号の展望台から眺めると、海沿いの入り江に田んぼの段々が続いていて、農業と海岸線がこんなふうに隣り合っているのか、とすこし立ち止まりたくなる。人口は少なく、バスで唐津方面とつながる暮らしだけれど、その小ささが、この町の輪郭をかえってくっきりさせているようにも感じるんです。
佐賀県玄海町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 玄海
- 仮屋
- 外津
自然公園
漁港・港