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この場所の物語
ひのきを削る音が、静かな谷あいにすっと消えていく。南木曽町は、木曽川が刻んだ細い段丘に、宿場と森と工房が重なるように並んでいる町なんです。面積のほとんどが森林で、ひのきや木曽五木に囲まれた暮らしは、ふだんの空気からして少しちがう。
妻籠宿の石畳を歩くと、本陣や脇本陣がそのまま残っていて、江戸の宿場の寸法感がそのまま体に入ってくるんですよね。南木曽ろくろ細工や蘭ひのき笠は、今も工芸として生きていて、博物館や工房を通じてその手仕事に近づけるのがうれしい。11月の文化文政風俗絵巻之行列のころには、宿場がいっそう往時の厚みを帯びてくる。
柿其渓谷や田立の滝まで足を伸ばすと、山と水の奥行きがまたちがう顔を見せてくれて、宿場町とは別の静けさがある。1923年竣工の読書発電所が今も現役であることを知ると、この土地が「残す」ということにずいぶん真剣なんだなあ、と感じる。街道を歩いたり、工芸に触れたり、渓谷を辿ったりしながら、じぶんのペースで日をつないでいける場所です。
長野県南木曽町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 南木曽町妻籠宿
- 林家住宅
- 林家住宅
- 林家住宅
- 林家住宅
- 読書発電所施設
- 読書発電所施設
- 読書発電所施設
- 南木曽岳
- 南木曽
- 田立
- 十二兼
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