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追分宿・宿場まつり
二つの街道が分かれる場所に、宿場があった。 長野・軽井沢・追分。中山道と北国街道が分岐する場所。江戸時代、旅人がここで泊まった。馬子がいた。飯盛女がいた。 その追分で、9月に宿…
二つの街道が分かれる場所に、宿場があった。
長野・軽井沢・追分。中山道と北国街道が分岐する場所。江戸時代、旅人がここで泊まった。馬子がいた。飯盛女がいた。
その追分で、9月に宿場まつりが開かれる。時代装束の行列、馬、追分節の民謡。かつての宿場の賑わいが、現代の街に重なる。
「追分節」は、この土地の民謡だ。馬子唄が変化したものと言われる。馬に乗って街道を行く人たちが歌っていた歌が、今も歌われている。
軽井沢は、リゾートの街として知られる。でも追分は、別の顔を持つ。街道文化の、奥の方にある。
旅人の記憶が残る場所で、旅をする。
そういう重なりを感じたい人に来てほしい。
浅間山の裾野に、レタスとキャベツの畑がひろがっているんですよね。土が深くて、空が広くて、その景色のなかに精密機械の工場と古い宿場町の面影が、ふつうに並んでいる。そのぐあいが、御代田というところの素の表情だと思うんです。
旧中山道の小田井宿には、本陣と脇本陣が今も残っていて、「姫の宿」と呼ばれた道筋をすこし歩くだけで、ふだんの散歩がちょっとちがって見えてくるんです。浅間縄文ミュージアムには重要文化財の縄文土器が所蔵されていて、火山の噴火と人の暮らしが何千年もかさなってきた場所なんだなあ、と、しずかに実感できる。御代田町立図書館が同じ敷地にあるから、本を読みながら半日をすごすのにも、ちょうどいいんです。
しなの鉄道の御代田駅からの暮らしは、上信越高原国立公園の自然を手の届くところに置きながら、国道18号や上信越自動車道でどこへでも動ける、という、動くことと留まることのどちらにも開かれたかんじがあります。民間運営のカーリング専用施設があったり、龍神まつりがあったり、この町はちいさいけれど、ちゃんと自分の輪郭を持っているんですよね。
長野県御代田町に泊まる