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この場所の物語
差切峡の淵に、大滝八潭の水音だけが続いているような静けさがあるんですよね。筑北村は、善光寺街道の北国西街道が通った宿場町——青柳宿や西条宿の面影を、道の曲がりや石仏の並びに、今もそっとしまっているところです。
修那羅峠の石仏群を歩くと、峠道のあちこちに、名もない石の顔がこちらを見ていて、ちょっとおどろいて、それからなんだかうれしくなるんです。岩井堂や岩殿寺といった信濃三十三観音霊場の札所も村の中にあって、歩くたびに、ふだんの道と歴史の道がひとつになっているのを感じます。
差切峡温泉 坂北壮や、冠着山のふもとの草湯温泉 冠着荘で湯に入ると、麻績川や東条川の水の気配が、湯けむりのむこうにあるような気がして、それがいいんです。PCを開いたり、本を読んだり、ただ散歩したりしながら、何日かここで暮らしてみると、青柳城址の丘の緑と、宿場町の静かな空気が、じわじわと日常になっていく——そういう村なんだと思います。
長野県筑北村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 西条
- 坂北
- 冠着
駅