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この場所の物語
面積のほとんどを森が占めるこの村では、ユズの黄色と、シカやイノシシのジビエ加工の気配が、ふだんの暮らしのそこここにあるんですよね。九州山地のただなかに入り込んで、村営バス「やまびこ」の時刻表を気にしながら過ごす時間は、都市のリズムとはまったく別の呼吸で動いていて、すこしだけ、自分の体が土地に合わせていくのがわかります。
小川城址のあたりには、米良氏の歴史と地元の女性たちによる料理提供が、さりげなく同居していて、それがおかしくも、いいんですよ。西米良温泉ゆた~とは村営バスの停留所にもなっているから、湯から上がってバスを待つ、というふだん使いの動線がそのままある。
球磨焼酎の文化が、熊本県の球磨地方との長いつながりのなかで根づいていて、この村が宮崎の地図の上にありながら、文化の重力が山を越えて動いていることを、じんわり感じます。市房山への登山道を歩きながら、雨量の多さがつくった深い緑の手触りを確かめる、そういう時間がここにはあるんです。
宮崎県西米良村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 九州中央山地
- 石堂山
自然公園
山