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この場所の物語
石段の燈篭が、参道の両側にずっと続いているんですよね。金刀比羅宮へ向かう道は、江戸の頃から参拝客が歩いてきた道で、その石畳の感触は今もふだんの暮らしの中にある。
琴平花壇の数寄屋造の離れで一泊すると、こんぴら温泉郷のお湯が体に馴染んで、翌朝の石段がすこし軽くなる気がするんです。旧金毘羅大芝居、つまり金丸座は1835年に建てられた芝居小屋で、今も四国こんぴら歌舞伎大芝居の会場として使われているというのが、なんだかうれしい話だなあと思う。
加美代飴を一粒もらって、鞘橋の銅ぶき唐破風をちょっと眺めて、また歩き出す。そういうちいさな時間の積み重ねが、この町の手触りなんですよね。JR琴平駅も琴電琴平駅も、駅そのものに年月が染みていて、着いた瞬間から「来た」という実感がある。
香川県琴平町に泊まる