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結城紬・機織り体験
1000年の絹が、手の中にある。 茨城・結城市。結城紬の産地。ユネスコの無形文化遺産に登録されている絹織物の街。 結城紬は、繭から手で糸を引く。機械を使わない。その糸を、機織り…
1000年の絹が、手の中にある。
茨城・結城市。結城紬の産地。ユネスコの無形文化遺産に登録されている絹織物の街。
結城紬は、繭から手で糸を引く。機械を使わない。その糸を、機織り機で織る。一反の着物を作るのに、何ヶ月もかかる。
体験では、その機織り機に触れることができる。
シャトルを渡す。踏み板を踏む。経糸と緯糸が交差する。布が、少しずつ生まれていく。
ゆっくりだ。でも、そのゆっくりさが、この織物の価値だ。機械より遅い。でも、機械にはできないものが生まれる。
結城という小さな街が、世界の無形文化遺産を持っている。
その現場に立つことが、体験の意味だ。
手と、糸と、時間。
それだけで、できている。
結城紬の糸を指でたどると、その細さにすこし驚くんですよね。奈良の時代からこの台地で養蚕が続いてきたこと、つむぎの館で機を見ながら聞くと、ふだんの布がちがって見えてくる。
蔵造りの街並みが残る北部を歩くと、見世蔵の格子や土壁の質感が、ごく自然に日常の道の横にあって、それがいいんですよ。結城城跡も、公園として今の暮らしにとけこんでいて、歴史を「見にいく」というより、散歩のついでに出会う、そういうぐあいなんです。
ゆうき図書館は結城駅に隣接していて、本を読みながら水戸線の時刻を気にする、そういうふだんの時間がここにはある。すだれ麸やゆでまんじゅうといった食のことばも、日常の棚の中にあって、よそいきの顔をしていないのが、この土地のいちばんの素の表情だと思うんです。
茨城県結城市に泊まる
この地に重なるもの
- 結城廃寺跡 附 結城八幡瓦窯跡
- 結城
- 小田林
- 東結城