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茨城県北芸術祭(KENPOKU ART)
海と、山と。ふたつの顔を、ひとつの芸術祭で。 茨城・県北。太平洋に面した海岸エリアと、奥久慈と呼ばれる山間エリア。性格の違う二つの地域を、まとめて舞台にする。 海では、断崖、灯台、…
海と、山と。ふたつの顔を、ひとつの芸術祭で。
茨城・県北。太平洋に面した海岸エリアと、奥久慈と呼ばれる山間エリア。性格の違う二つの地域を、まとめて舞台にする。
海では、断崖、灯台、漁港。山では、渓谷、滝、温泉。同じ茨城県北なのに、風景がまるで違う。
そこに、現代アートが置かれる。海の作品。山の作品。移動しながら、両方を味わう。
この地域は、近代日本の工業を支えた。日立の名は、企業の名にもなった。だが、産業の構造が変わり、人口は減りつつある。
芸術祭は、その地域に、もう一度光を当てる試みだ。最先端のメディアアートも、自然のなかのインスタレーションも。
知られざる県北を、アートが案内する。
海から山へ。一日で、茨城の奥行きを知る。
茨城・県北を代表する芸術祭。
ガラス張りの日立駅のホームに立つと、太平洋がそのまま目の前にあって、ちょっとびっくりするんですよね。海と山がこんなに近くに並んでいる場所って、あんまりないんだなあと思う。
久慈の漁港から届く海産物を、道の駅日立おさかなセンターで浜焼きにしてもらいながら、日立鉱山から育った企業城下町の、どっしりした生活の厚みを感じる。日立シビックセンターに科学館と天球劇場が入っていたり、かみね公園に動物園と郷土博物館が並んでいたりと、ふだんの暮らしの中に知的な場所がさりげなく折り込まれているのも、この街らしいぐあいなんです。
御岩神社や神峰神社のある山の側へ足を向けると、江戸時代からの信仰の気配がすっと漂ってきて、工業都市というイメージとは別の、古くて静かな時間に出会う。ユネスコ無形文化遺産の日立風流物が神峰神社を発祥の地としているのも、この土地の重なりのふしぎでいいなあと思うところで、海と山と鉱山と祈りが、ひとつの街にぜんぶ入っているんですよ。
茨城県日立市に泊まる