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この場所の物語
黒い縞模様をもつでんすけすいかが、畑の土の上に転がっているのを想像すると、この町の夏のふんわりとした重さが伝わってくるんですよね。アイヌ語で「湿地」を意味するトオマという言葉が地名の由来で、石狩川と牛朱別川が流れる上川盆地の東端に、当麻米の田んぼと山林がゆったりと広がっている。
大雪山へとつづく山地のほうへ歩いていくと、1957年に発見された当麻鍾乳洞があって、方解石の結晶が透きとおって光るのを、地下でしずかに見られるんです。旭川空港から車で45分、JR石北本線の駅もある、という距離感は、ふだんの暮らしの拠点として使うのに、ちょうど考えどころのある遠さで、いいなあと思う。
1893年に屯田兵が入植し、翌年には当麻神社が建てられたという歴史の重なりが、この町の実直さの底にある気がして、でんすけすいかの生産をはじめてから日本農業賞大賞を受けるまでの道のりも、その気質のあらわれなんだろうなと、当麻の土を踏むたびに思うんです。
北海道当麻町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 伊香牛
- 当麻
駅