image · pastoral × balanced (proxy)
北海道の他の市区町村
この場所の物語
濃口醤油のような色をした塩化物泉が、天塩温泉夕映の湯舟にたぷんとたたえられている。そのゆっくりした色と重さに、この町の来歴がすこし重なって見えるんですよね。江戸の頃から交易の場だった天塩川の河口に、いまも漁業と酪農のふだんの暮らしが続いていて、賑やかだったはずの時間と、いまの静かさが、同じ風景の中にあるんです。
鏡沼海浜公園のキャンプ場でテントを張ると、旧河川のかたちを残した水辺と、日本海の気配が、同時に届いてくる。ヤマトシジミの産地として知られる天塩川は、この公園のすぐそばを流れていて、朝の散歩で川口まで歩くと、水と砂と風だけの景色に出会えるんです。道の駅てしおで出てくるタコキムチ丼は、そういう漁の現場から来ているわけで、食べながらそのことを想像するのが、なんかいいなあと思う。
利尻礼文サロベツ自然公園を背後に抱え、冬は雪が深く積もる特別豪雪地帯でもあって、季節によってまったく別の顔を見せる場所でもある。川口遺跡風景林には先史の人の痕跡が残り、天塩川歴史資料館には江戸から近代への流れが丁寧に収められている。遠くまで来たのに、人の営みがずっと続いていたことを、静かにしみじみ確かめられる、そういう場所なんです。
北海道天塩町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 利尻礼文サロベツ
自然公園