image · pastoral × balanced (proxy)
北海道の他の市区町村
この場所の物語
ホタテの水揚げで財をなした家々が、北の果ての集落にどっしりと建ち並んでいる。猿払村は、宗谷の丘陵と湿原と、オホーツク海の荒い水際とが、ほとんど人の手を借りずに続いている場所で、その大きさをじっくり体で感じるには、北オホーツクサイクリングロードを走るのがいちばんだと思うんです。かつて天北線が走っていた線路跡をたどりながら、湿原の奥に水鳥の影を見つけたりする、ああいうちょっとした時間が、ここではふつうに用意されているんですよね。
浜鬼志別の沖に浮かぶ海馬島には、ソ連船インディギルカ号の座礁という、国境の海らしい重たい歴史が刻まれていて、毎年その遭難者を悼む慰霊祭が続いている。エサヌカ原生花園のエゾスカシユリや、カムイト沼に棲むイトウのことを知ると、この土地が漁業と自然と歴史をひとつの地面の上に抱えていることに、すこし驚くんです。
道の駅さるふつ公園には日帰り入浴と宿泊の設備があって、冬は氷点下二十度を下回る厳寒の中でも、ここを拠点にしながらオホーツク干貝柱塩ラーメンを食べて、翌朝また湿原に出かけるような滞在ができる。遠くまで来たという実感と、ふだんの暮らしの続きのような落ち着きが、同時にある場所なんですよね。
北海道猿払村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 浜鬼志別
漁港・港