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この場所の物語
岩保木水門の石積みが、夕日を受けてすこし赤くなる時間というのが、この町にはあるんです。1931年に竣工したその水門は、今はカヌーの発着点になっていて、釧路川が蛇行しながら湿原へ溶けていくのを、水面すれすれに眺められるんですよね。
細岡展望台から見下ろすと、釧路川の曲がりくねり方が、地図で見るより、ずっとゆったりしていて、ああ、大きな土地にいるんだなあ、と思うんです。ラムサール条約に登録された釧路湿原を、こんなにふだんの散歩の延長で歩ける場所というのは、なかなかないんですよね。
ロ・バザールでは、棹前昆布やホッキ、ウニといった仙鳳趾や老者舞の漁港から届くものが並んでいて、それを見ているだけで、この町の海と陸のつながりが、なんとなくわかる気がするんです。酪農と漁業と、湿原のそばでの野菜栽培と、いくつもの産業が、L字型の土地の上でひっそりと続いている。
長ぐつアイスホッケーが1978年にここで生まれたというのも、この土地らしいなあと思うんです。おおげさじゃなくて、ふだんの暮らしの中から、なにかが始まっている。そういうぐあいの土地なんですよね。
北海道釧路町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 釧路湿原
- 別保
- 細岡
- 遠矢
- 釧路湿原
- 仙鳳趾
- 老者舞
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