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北海道訓子府町

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北海道 / 訓子府町
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この場所の物語

街灯の上にメロンが乗っている、というのは、ちょっとおかしくて、でもなんだかうれしい光景なんですよね。アイヌの言葉で「黒い川」を意味するクンネプという名を持つこの土地は、常呂川が流れる盆地に静かに広がっていて、農業と開拓の歴史がそのまま地面に残っているような気配があります。

訓子府メロンやタマネギ、テンサイ、ジャガイモ。畑の作物の種類を数えると、ここでどんなふだんの暮らしが積み重なってきたかが、すこし見えてくるんです。1897年に北光社移民団が入植して以来、人々がこの盆地を耕し続けてきた時間の厚みが、土の色や道の幅にじんわりにじんでいる。

訓子府町図書館は、全国でも指折りの貸出率を何度も記録してきた図書館で、この小さな町に本を読む人がこれだけいるんだ、と知ると、なんだかうれしくなります。訓子府温泉保養センターで湯につかって、図書館で本を開いて、訓子府駅から北見市へ出かける。そういうリズムで日々を組み立てていくと、この土地の輪郭がだんだん手のひらに収まってくる感じがするんですよね。

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