image · pastoral × balanced (proxy)
北海道の他の市区町村
この場所の物語
廃校の校舎に、大きな白い石の彫刻が、ひっそりと、でもたしかに息をしているんですよね。安田侃彫刻美術館アルテピアッツァ美唄は、そういう場所で、旧校舎のギャラリーを歩いていると、ここにかつて子どもたちがいたことと、いまアートがあることが、ふしぎにひとつながりになっている。
炭鉱で栄え、エネルギー革命で大きく揺れ、それでも地面にしっかり根を張り直した土地というのが、美唄の素の顔なんだと思います。おぼろづきやハスカップ、グリーンアスパラガスが育つ石狩平野の西側と、夕張山地につながる東側の丘陵地が、ひとつの市のなかに同居していて、暮らしの地形がなんとも奥行きのある形をしている。
宮島沼ではマガンが飛来し、スカイポート美唄ではスカイダイビングが行われている、というふだんの風景の組み合わせが、この土地らしいなあと感じます。農産物直売所で地元の米粉を手にとりながら、三菱美唄炭鉱の記憶が「炭鐵港」として日本遺産に刻まれていることを思うと、ここに長くいると、北海道の近代がすこしずつ自分のものになっていく気がするんです。
北海道美唄市に泊まる