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この場所の物語
利根川と烏川のあいだに、ひっそりと古い時間が残っているんですよね。日光例幣使街道の宿場として栄えた玉村宿・五料宿の面影は、いまも町のどこかに静かに息づいていて、五料関所跡のあたりを歩くと、ふだんの散歩がすこし別の色合いになります。
井田酒造は江戸時代から続く酒蔵で、玉村宿の名主・問屋を務めた家柄だというから、瓶のラベルを眺めるだけでも、この土地の奥行きをすこし感じられるんです。玉村八幡宮の本殿は国の重要文化財で、源頼朝が勧請したとされる由緒を持ちながら、町の人がふだん通りに参るような、親しみやすい場所として今もあります。
工業団地と農地と古い社寺が、ごく自然に並んでいるのが、この町の正直な顔なんだと思います。樋越神明宮の春鍬祭は豊作を予祝する田遊びの神事で、東日本でも貴重な国指定の無形民俗文化財として受け継がれていて、暮らしと祈りがまだつながっているんだなあ、と、なんだかうれしくなります。
群馬県玉村町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 玉村八幡宮本殿
文化財