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この場所の物語
利根川と渡良瀬川に挟まれた、ほぼ平らな土地というのは、歩いていてふしぎな解放感があるんですよ。地平がどこまでも続くような、でも沼がぽつんとある、そういうぐあいで。多々良沼には冬になると白鳥が越冬しにきて、藤棚のある公園のそばで、ただ静かに水の上にいるんですね。
永明寺のキンモクセイは、樹齢750年の国の天然記念物で、1333年に夢窓国師が開いたお寺の境内に、ずっとそこにいる木なんです。新田氏ゆかりの中野城が1265年に築かれたという土地の記憶と、自動車や電子機器の工場が静かに並ぶ現在が、この平らな地面の上で、なんとなくうまく同居しているんだなあ、と思います。
2022年に開いたおうらバスターミナルから、羽田空港や名古屋、大阪方面への高速バスが出ているのも、この町のふだんの暮らしのぐあいをよく表していて、どこかへ出かけるにも、戻ってくるにも、ちゃんと道がある、という安心感があります。東武小泉線の本中野駅や篠塚駅のある、ひっそりとした駅のホームに立つと、この土地の素の表情が、いちばんよく見えるかもしれません。
群馬県邑楽町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 永明寺のキンモクセイ
- 本中野
- 篠塚
文化財
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