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南牧村 山村留学
日本一、高齢化した村から。 群馬・南牧村。高齢化率が、日本でもっとも高い村のひとつとされる。住民の半分以上が、六十五歳を超える。 ここで暮らす人は、知っている。このままでは、村が消…
日本一、高齢化した村から。
群馬・南牧村。高齢化率が、日本でもっとも高い村のひとつとされる。住民の半分以上が、六十五歳を超える。
ここで暮らす人は、知っている。このままでは、村が消えるかもしれない、と。
だからこそ、村は、外から来る人を歓迎する。空き家を、貸し出す。移住の相談に、丁寧に応える。お試し滞在もできる。
急峻な山あいに、わずかな平地。かつては養蚕や林業で栄えた。今は、その面影が、静かに残るだけ。
だが、不便さのなかに、豊かさを見出す人もいる。星がきれいだ。水がうまい。人が、あたたかい。
消えゆく村、と呼ぶのは簡単だ。だが、ここで暮らし始める人が、たしかにいる。
終わりではなく、はじまり。そう考える人のための村。
群馬・南牧の移住プログラム。
上信電鉄の終点で電車を降りると、木造の駅舎がそのままの顔で立っていて、ああここが終わりの場所なんだなあ、と思うんですよね。
下仁田ネギと下仁田こんにゃくを育ててきた土地は、町面積のほとんどが山林で、ふだんの暮らしのすぐそこに荒船山や妙義山の奇岩地形が迫っている。道の駅しもにたで蒟蒻作りを体験してみると、こんにゃくというものが、この山の地形とひとつながりになっているのがすこしわかる気がするんです。
荒船風穴は世界遺産で、岩の割れ目から冷気を引き出して蚕の卵を眠らせた場所で、江戸の宿場町から続くこの土地の人たちが、地形そのものを道具にして暮らしてきたことが伝わってくる。下仁田ジオパークとして認定されているだけあって、地面の下の話がそこかしこに顔を出す町なんですよ。
神津牧場の乳製品を手に取りながら、山に囲まれた静かな午後をどう使おうか、と考えるのがいちばんこの町らしい時間の過ごし方かもしれない。ここには、急かされるものがあんまりないんです。
群馬県下仁田町に泊まる