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この場所の物語
阿武隈川と泉川が、平らな田んぼのあいだをゆっくり流れているんですよね。その水のそばに、古代の東山道が通っていたと知ると、この土地がずっと「通り道」であり「居場所」でもあったんだなあ、とすこし感慨深くなります。
善通寺のしだれ桜や、汗をかいて村に知らせるという奥州汗かき地蔵尊のような話が、ふだんの暮らしのすぐそこにある。それが中島村の、ちょっとふしぎでいいなあと思うところで、何百年も前のことが、遠い話じゃなく、今も村の空気に溶けているんです。
童里夢公園なかじまのヨカッペ時計は、小室哲哉が祖父の縁でこの村に寄贈したもので、そういう個人的なつながりが公園の真ん中に立っているのも、なんだかこの土地らしい受け取り方だなあと思います。新白河駅から車で30分ほど、東北自動車道のインターからも近いから、どこかに拠点を持ちながらこの村に通う、という暮らし方もしっくりきそうで、農村環境改善センターや中央公民館が長く地域の集まりを支えてきた土台が、よそから来た人にも開いている気がするんです。
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