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この場所の物語
亀ヶ城公園の堀端を歩くと、土塁がそのまま残っていて、ここに城があったんだなあ、と足の裏から伝わってくるんですよ。棚倉は、江戸時代の城下町の骨格を今もそっと持ちつづけている町で、国指定史跡になった棚倉城址を中心に、ふだんの暮らしがその上に重なるように続いています。
磐城棚倉駅の前には、図書館が移ってきて、約六万点の蔵書がそこにあるんです。駅前で本を借りて、久慈川のそばを散歩して、夕方に八溝茶を淹れる、というような一日が、ここではごく自然に組み立てられそうで、いいなあと思います。都々古別神社の御田植のような祭事も、農の神への祈りとして今も続いていて、暮らしの暦がちゃんと生きているんですよね。
倉美館というプラネタリウム併設の楕円形ホールがあったり、八溝山から湧く八溝五水が名水として知られていたり、この町には、静かだけれど、ちゃんと深みのある場所が点在しているんです。歴史の地層と、水と、茶と、神社の神楽と、それらがひとつの町の中にさりげなく並んでいる、そのぐあいが、棚倉のいちばんの手触りかもしれません。
福島県棚倉町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 流廃寺跡
- 都々古別神社本殿
- 中豊
- 磐城棚倉
- 近津
文化財
駅