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この場所の物語
赤煉瓦の今村天主堂が、筑後平野の青空にすっと立っているのを見たとき、この土地の奥行きをすこし感じるんですよね。隠れキリシタンの記憶と、菊池武光の伝説と、戦時中の飛行場の痕跡と、そういうものが平らな田んぼの下にいくつも重なっている。
床島堰のあたりを歩くと、江戸の中ごろに五庄屋が筑後川と向き合って作り上げた水の仕組みが、いまも農地を支えているのがわかって、なんだかふだんの暮らしの底に歴史がちゃんと流れているんだなあ、と感じます。大堰駅から西鉄甘木線に乗れば福岡や久留米の方へ出られるので、都市との行き来をしながらここを拠点にするのも、意外とごく自然にできそうなんです。
下高橋官衙遺跡の草地に立つと、古代の役所の痕跡が何もない地面のなかに静かに眠っていて、それを知ってから歩くのとそうでないのとでは、同じ平野がまるでちがって見えてくる。全域が平坦だからこそ、目に入るものひとつひとつに「なぜここに」という問いが生まれやすくて、そういう土地のぐあいが、歩き続けるほどにおもしろくなっていくんですよね。
福岡県大刀洗町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 下高橋官衙遺跡
- 今村天主堂
- 本郷
- 大堰
文化財
駅