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この場所の物語
水田のあいだを長門川がゆっくり流れて、下総台地の上に、古墳と田んぼと工場が、ごく自然に並んでいるんですよね。龍角寺古墳群の石室をのぞいてみると、6〜7世紀の印波国造の暮らしが、ふだんの散歩道のすぐそばにあることに、ちょっとおどろく。
千葉県立房総のむらでは、江戸の町並みを復元した空間で食の体験ができて、博物館なのに、なんだか「ここで一日つかってもいいな」と思えるぐあいになっているんです。東京都心から電車でJR成田線を使えばたどり着ける距離でありながら、安食駅の周りには、田んぼと空の広さがそのまま残っている。
栄町産の黒大豆「どらまめ」を使ったお菓子や焼酎が道の駅や地元の店に並んでいて、土地でとれたものが、ちゃんと土地の味になっているのがうれしい。利根川と印旛沼に囲まれた水田地帯で、毎日の買い物や散歩の背景に、古代の土盛りがそっとあるというのは、なんだかふしぎでいいなあ、と思う。
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