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この場所の物語
白砂がきめ細かくて、素足で歩くと、ちょっとだけ特別な感触があるんですよね。御宿海岸の遠浅の浜は、岩和田・中央・浜の三つに分かれていて、それぞれに少しずつ顔が違う。外房の光が、砂にまっすぐ落ちてくる午後は、ただそこにいるだけで、ふだんの時間とは違うぐあいになってくる。
御宿駅から歩いて暮らせる範囲に、御宿温泉の「とろみの湯」があって、海を見ながら湯につかれるんです。伊勢えびをはじめとした海女の産物が、漁港のある町の食卓にふつうに並ぶ、そういうふだんの暮らしが、ここにはまだ残っている。東京都心から七十キロほどの距離で、JR外房線一本でつながっているから、週のうち何日かをここで過ごす、という選択が、けっこう現実的だと思うんですよね。
メキシコ記念公園のオベリスクは、一六〇九年にサン・フランシスコ号が漂着した場所の記憶で、日本とスペインとメキシコの縁がこの小さな町に刻まれている。月の沙漠記念公園の銅像が夜にライトアップされる景色を、はじめて見た人は、すこし、おどろくかもしれない。海と歴史が、こんなふうに重なっている場所は、そうそうないなあと思う。
千葉県御宿町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 南房総
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- 御宿
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