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この場所の物語
陸奥湾の水が、ホタテガイの養殖棚をゆっくり揺らしている。蓬田漁港と瀬辺地漁港、ふたつの港が村の東側に並んでいて、そこから西へ目を向けると、大倉岳のかたちがいつも空にある。山から蓬田川が下りてきて、低地を横切り、湾へ注ぐ、その流れに沿って暮らしが積み重なっているんですよね。
JR津軽線が青森市方面へつながっているから、村にいながら都市との往き来はそんなに難しくない。国道280号が東西に通っていて、コミュニティバスで蟹田方面へも出られる。手もとにPCがあれば、蓬田牛やトマトの畑が窓の外にある場所で、ふだんの仕事をそのまま続けることができる。
寒じめちぢみほうれん草という名前が、なんだかいいなあ、と思う。寒さのなかで育てることで甘みが増す野菜で、この村の農業が気候とどんなふうに折り合ってきたかが、名前のなかに正直に入っている。玉松海まつりのある夏、玉松海水浴場に人が出る季節が来ても、村の産業の軸は漁と農と畜産で、ずっとそこにある。外から来た人が、その静かな軸のそばに自分を置いてみると、ここでの時間の使い方が、すこしだけ変わってくるんじゃないかと思うんです。
青森県蓬田村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 瀬辺地
- 蓬田
- 郷沢
- 瀬辺地
- 蓬田
駅
漁港・港