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この場所の物語
十三湖のしじみは、砂地の底でゆっくり育つんですよね。その湖のほとりに立つと、水面がひろくて、空がおおきくて、ちょっと、自分の輪郭がぼんやりしてくる感じがあって、いいんです。
中泊町は、そういうぼんやりした広さをもった土地で、津軽鉄道の津軽中里駅から歩いていける範囲に、ふだんの暮らしがそのまま置いてあるんですよ。しじみラーメンを食べて、芦野公園をすこし歩いて、太宰治の小説世界を伝える記念館をのぞいて、という一日が、観光っぽくなりすぎないのがいいなあと思うんです。
宮越家の狩野派の襖絵は、春と秋しか公開されていないので、それに合わせて来る、というのが、この土地との付き合い方としてちょうどいい気がして。十三湊遺跡や中里城遺跡という、13世紀からの記憶を足元に持ちながら、いまは農業と漁業でふつうに動いている、そういう重なりのある場所に、すこし長めに滞在してみると、なにもないようでいて、じつはいろんなものが見えてくるんですよ。
青森県中泊町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 静川園
- 津軽
- 津軽中里
- 大沢内
- 深郷田
- 小泊
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