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陸奥湾から吹いてくる風が、青森港のあたりで少しだけ塩のにおいをもってくる、そういう感じがずっとこの街のそこにあるんですよね。縄文時代から人が集まり、江戸の港町として育ち、いまは新青森駅が東北新幹線の終点であり北海道新幹線の起点でもある、という場所に暮らすのは、なんだかふしぎな重なりを毎日感じることになりそうです。
三内丸山遺跡を週末に歩いて、平日は青森県立美術館のカフェで仕事をする、そういうふだんの組み立てが、この街ではわりと自然にできてしまうんです。八甲田山の麓にある酸ヶ湯温泉まで足を伸ばせば、十和田八幡平国立公園の空気がそのまま湯のなかにあって、PCを閉じた夜の行き先として、これはなかなかいいなあと思います。
青森ねぶた祭の灯籠を年間通じて見られるねぶたの家ワ・ラッセが港のそばに立っていて、祭りを知らずに来た人でも、あの熱量の輪郭をちゃんと受け取れるようになっているのが、この街のていねいなところです。ホタテの養殖が陸奥湾で続き、味噌カレー牛乳ラーメンという、聞いただけでは像を結びにくい一杯が市内にふつうに存在している、その取り合わせの幅が、青森という場所の手触りそのものな気がします。
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