青森県 青森市
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青森ねぶた祭
幅9メートル、高さ5メートルの巨大な灯籠が、夜の青森を練り歩く。 骨格に和紙を貼り、内側から照らされた光の彫刻。歌舞伎、神話、武将——題材は多様だが、 どれも躍動する人物が今に…
幅9メートル、高さ5メートルの巨大な灯籠が、夜の青森を練り歩く。
骨格に和紙を貼り、内側から照らされた光の彫刻。歌舞伎、神話、武将——題材は多様だが、
どれも躍動する人物が今にも動き出しそうな迫力を持つ。
ねぶた師と呼ばれる職人が1年をかけて制作し、祭りが終わると解体される。
「ねぶた」の語源は、夏の農作業の妨げとなる睡魔を川や海に流す「眠り流し」という古い行事にある。
津軽弁で「眠たい」を意味する「ねぶたい」が転じたという説が有力だ。
周りではハネトと呼ばれる踊り手たちが、「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声とともに跳ね続ける。
正式な衣装さえ着ていれば、観光客でも参加できる。
8月7日の最終日は昼間に運行があり、夜には花火大会が行われる。
東北三大祭りのひとつ。国指定重要無形民俗文化財。
陸奥湾から吹いてくる風が、青森港のあたりで少しだけ塩のにおいをもってくる、そういう感じがずっとこの街のそこにあるんですよね。縄文時代から人が集まり、江戸の港町として育ち、いまは新青森駅が東北新幹線の終点であり北海道新幹線の起点でもある、という場所に暮らすのは、なんだかふしぎな重なりを毎日感じることになりそうです。
三内丸山遺跡を週末に歩いて、平日は青森県立美術館のカフェで仕事をする、そういうふだんの組み立てが、この街ではわりと自然にできてしまうんです。八甲田山の麓にある酸ヶ湯温泉まで足を伸ばせば、十和田八幡平国立公園の空気がそのまま湯のなかにあって、PCを閉じた夜の行き先として、これはなかなかいいなあと思います。
青森ねぶた祭の灯籠を年間通じて見られるねぶたの家ワ・ラッセが港のそばに立っていて、祭りを知らずに来た人でも、あの熱量の輪郭をちゃんと受け取れるようになっているのが、この街のていねいなところです。ホタテの養殖が陸奥湾で続き、味噌カレー牛乳ラーメンという、聞いただけでは像を結びにくい一杯が市内にふつうに存在している、その取り合わせの幅が、青森という場所の手触りそのものな気がします。