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この場所の物語
津軽平野のまん中で、田んぼがずっと、どこまでも続いているんです。弘南鉄道の田んぼアート駅で降りると、線路のそばにも稲が植わっていて、ああ、この村は稲作そのものでできているんだなあ、とすぐにわかる。
垂柳遺跡の水田跡は弥生時代中期のもので、この平らな土地でずいぶん昔から米が作られていたことを、足元の地面がそっと教えてくれるんです。道の駅いなかだてには埋蔵文化財センターが隣接していて、出土品を見ながら、自分が今立っているこの場所の奥行きをしみじみ感じるんですよね。
つがるロマンや古代米の紫稲・黄稲を育てる農の暮らしは、観光のための演出じゃなく、ふだんの生業としてここにある。田んぼアートもその延長線上にあって、米づくりの技術と目が、大きな絵を地面に描き出すんです。長く滞在すると、季節ごとに稲の色が変わっていくのを、自分の窓から確かめるような日々になる。
冬は亜寒帯の厳しい寒さが来るけれど、それもこの土地が北方稲作文化を育ててきた条件のひとつで、厳しさと豊かさが表裏になっているのが、田舎館村という場所のほんとうの手触りだと思うんです。
青森県田舎館村に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 垂柳遺跡
- 田舎館
- 田んぼアート
- 川部
- 川部
文化財
駅