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この場所の物語
300年続く「まける市」の声が、城下町の空気にまだ溶けているんですよね。南部氏がこの地に根を張り、馬淵川のほとりに暮らしの骨格をつくって、それがそのまま今の三戸町になっている、そういう感じがする。
城山公園に上がると、三戸城跡から町の平らな輪郭がひらけて、リンゴやニンニクをつくる農地がその先にしずかに続いているんです。名久井岳が南部小富士と呼ばれてきたことも、この町の人たちが山をふだんの暮らしのそばに置いてきた証拠みたいで、いいなあと思う。
1924年に建てられた佐滝本店の建物が今も残っていて、歴史民俗資料館も図書館も城山公園の中にある、という具合に、この町は記憶をあちこちに散らかさずに、ひとところに集めて守ってきたんですよね。かっけという食べものの名前ひとつとっても、東北の内陸の暮らしの手触りがそのままあって、旅で来ても、長くいても、それぞれの深さで受け取れる場所だと思います。
青森県三戸町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 三戸城跡
- 落合温泉
- 名久井岳
- 目時
- 目時
文化財
温泉
山
駅