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この場所の物語
東西に細長く、出羽丘陵から八郎潟調整池まで伸びる地形は、眺めるたびにちょっとふしぎな感じがするんですよね。東の段丘に立てば、西の水田がひらりと開けていて、その向こうに水面が光っている。
日本国花苑には、全国からあつめた桜が200種ほど植わっていて、ふだんなかなか名前を知らないような品種と、ここで出会えるんです。桜を「見る」というより、桜を「調べに来る」ような気持ちになる場所で、それがなんだかいいなあ、と思うんですよね。
井川さくら駅は、町の人たちが請願してつくった小さな駅で、JR奥羽本線の上にひっそりとあります。そこから歩いて水田のあいだを散歩すると、スズキ部品秋田の工場と、田んぼと、学校とが、ごく自然に隣り合っていて、農村と産業と暮らしが、ちゃんと同じ場所で続いているんだなあ、と実感できます。秋田県内でいちはやく小中一貫の義務教育学校を開いた町でもあって、静かな田園のなかで、地に足のついた試みが重なっている、そういうぐあいの場所なんです。
秋田県井川町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 井川さくら
駅