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この場所の物語
ミカン畑の斜面と、油田や三蒲の漁港と、瀬戸内の凪いだ水面が、ひとつの島にぜんぶ収まっているんですよね。屋代島には、かつて約三千九百人もの人がハワイへ渡ったという歴史があって、日本ハワイ移民資料館にその記録が丁寧に残されている。遠くへ出ていく気持ちと、島に根を張る暮らしが、ここでは同じ地面の上に重なっているんだなあ、と思うんです。
道の駅サザンセトとうわでみかん胡椒を手に取ったり、なぎさ水族館でニホンアワサンゴの人工繁殖の話を聞いたりしていると、島がふだんから研究や実験の場でもあることに気づきます。1897年創設の大島商船高等専門学校が今も島に在るように、ここは外へ向かうための学びを、ずっと島の内側で育ててきた場所なんですよ。
全域が瀬戸内海国立公園に指定されていて、大畠駅から大島大橋を渡れば橋の向こうは島時間なのに、松山港からのフェリーという別の入り口もある。どこから来ても、どこへ帰っても、島はそのままの顔でそこにある、というぐあいが、なんだかいいんですよね。
山口県周防大島町に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 安下庄のシナナシ
- 瀬戸内海
- 油田
- 三蒲
- 前島
- 志佐
- 椋野
- 浮島
文化財
自然公園
漁港・港