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この場所の物語
藍で染めた縞の布が、江戸の末から北埼玉の台地の上で織られてきた、というのはすごいことだなあと思うんです。武州正藍染と呼ばれるその青は、武州中島紺屋が今も守っていて、1837年創業の紺屋の土間に立つと、仕事の積み重なりがそのまま空気になっているみたいで、ちょっとうれしくなります。
羽生水郷公園の宝蔵寺沼には、世界でも限られた場所にしか自生しない食虫植物のムジナモがいて、ふだんの散歩道の延長にそういう場所があるというのが、この町のおもしろいところだと思うんです。さいたま水族館では、ムサシトミヨやミヤコタナゴといった貴重な淡水魚が静かに泳いでいて、派手さはないのに、ずっと見ていられる。
田山花袋の『田舎教師』の舞台でもあるこの地には、建福寺や円照寺といった、文学とつながりのある寺がそのまま残っていて、散歩のついでに寄れます。東武伊勢崎線と秩父鉄道の起点でもある羽生駅を軸に、東北自動車道の羽生インターチェンジも近いから、どこかへ出るのも、ここへ戻るのも、わりとすんなりできるんですよね。イオンモール羽生で日用品をさっと揃えながら、すぐ近くに藍染めの工房がある、というこの距離感が、この町のふだんの顔だと思います。
埼玉県羽生市に泊まる
この場所の中身
この地に重なるもの
- 宝蔵寺沼ムジナモ自生地
- 羽生
- 羽生
- 南羽生
- 新郷
- 西羽生
文化財
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